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IoT for

Social Life

理念

社会生活を豊かにする情報ネットワークサービスを考える。

概要

 これまでインターネットは、「知」を共用するために使われてきました。「知」はコンテンツとして蓄積され、インデクシング化されることで活発に流通するようになり、私たちは必要な情報を素早く得られるようになりました。すなわち、インターネットは分散されていた「知」をつなぎ合わせることで、ひとりひとりが必要に応じて情報を活用できるようにしたと言えます。

 しかし、私たちが共用しているものは「知」だけではありません。街に出れば、エスカレータやベンチなど多様な「モノ」を共用していることに気づきます。共用されるものは、広い意味では社会インフラと呼んで良いでしょう。このように社会生活を送るということは、共有された「モノ」を道具として使いながら暮らしているのです。

 近年は、「モノ」とインターネットを深く結び付けるIoT(Internet of Things)への動きが活発です。IoTは、インターネットを介して「モノ」のもつ情報の活用したり、「モノ」自身を制御することに道をひらきます。すなわち、IoTは人と「モノ」の意思疎通を活発にするともいえるでしょう。


 多くの場合、社会インフラは固定的に設計されています。そのため、利用する人それぞれに合わせた柔軟な使い方には困難が伴います。エスカレータを例にとれば、老人の利用を想定してとても遅くしているものもあれば、長いものは高速に動いている場合もあります。利用者と接地場所どちらの条件を優先するべきか、運用する人は判断しなければいけません。もし、IoTが利用者とエスカレータの間を取り持つことができるならば、利用者の条件に合わせて柔軟に運用することができるかもしれません。


 

 本研究室では、社会的に共有されるモノに対して、IoTにより働きかけることで、ひとりひとりが必要とする機能を引き出すことをテーマとします。単一のシステムとして設計されるものとは違い、

異なるシステム間で情報を流通させて、高精度にシステムを制御していくことは簡単ではありません。少しずつではありますが、必要となる方法について着実に検討を進めていきたいと考えています。

2015.11.24

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